小説

□赤ちゃんは見た!!
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「何だこれ?」
「魔界のオモチャ、“ミルミール”だ」
















































「つまり、ビデオカメラか?」
「そうだ」


ベル坊の首から下がった、一見大粒のビーズで作られたネックレスは、魔界ではオモチャらしい。
調度胸にあたる一際大きいビーズがカメラに当たるという。


「これがねぇ…あ、スイッチじゃね?これ」
「よし、入れてみろ」


ポチリ。


カメラであるビーズの後ろにあるボタンを押すと、キラリとビーズが輝いて続けて「ジー」という電子音が部屋に響いた。


「今撮れてるってことか?」
「そのはずだが…」
「ふーん…お、これカメラにもなるんだな」


説明書によれば、カメラ部分のビーズの上部にある小さなボタンを押せば、ビデオカメラを回しながらカメラも取れるらしい。


「お、これか…スキあり!!」
「なっ!?」


カシャリ。
そしてペッと吐き出される一枚の紙には、驚きで目を見開いているヒルダの姿が。


「貴様…!」
「おっと!…ベル坊から取るのか?」
「くっ…」


気に入ったのか、笑顔ではしゃぐベル坊からカメラを取り上げることが出来ないヒルダ。
そして男鹿はそれをいいことに、ベル坊を使って色々な写真を撮るのだった―…







































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