小説

□誰のせい?
1ページ/2ページ





「フィリア」


名前を呼ばれた彼女はゆっくりと振り向いて、微笑みを浮かべた。


「何ですか?」
「いや、何でもない」


まぁ、おかしなリオンさん

と小さく笑う彼女に、自分自身も同意する。

用も無いのに呼ぶなんて、合理性を求めていた以前の自分じゃあり得なかった。



僕も変わったのだろうか。





「フィリア」
「はい」
「……何でもない」








やっぱり、僕は変わった。













さて、それは誰のせい?

次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ