小説

□愛の証
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「これで終了っと」


最後の魔物をユーリが倒し剣を鞘に収めた。魔物の気配もないし、一応一区切りついたのだろう。それに倣うかのように各々武器を収め始める。



「じゃあそろそろご飯にしましょうか」
「「はーい」なのじゃ♪」


エステルの一言で嬉しそうに反応するカロルとパティに可愛さを感じつつ、今日の食事当番は自分だと思いだす。


「待っててね、二人とも。今から作るから」


よほどの空腹のためか、自分の料理の腕が信頼されているためか、目をキラキラさせてうなずかれた。
これは頑張らなければ、と意気込んだ時……


「……?」


くらり、とした。
一瞬、目の前が白く……


「ジュディス?」
「あ…えぇ、大丈夫よ…」


貧血かしら…
でももうフラフラしないし大丈……


「うわっ、と……大丈夫かいジュディス!?」
「え、……!?」




気がつくと、暖かい“何か”に包まれていた。その“何か”を理解するのには、そう時間はかからなかった。


「ふれ、ん……!?」


目の前には心配そうにするフレンの顔、と吐息。……、近い…!?


「顔が真っ青じゃないか!?」
「ぇ……!?」
「こうしちゃいられない!早く街に…!!」


普段は見られないフレンの慌てぶりに驚いてると、次の瞬間、体が浮いた。……否、抱きあげられた。


「落ち着けってフレン!」
「しかし…!」


未だ混乱してるのか、街への道は…とキョロキョロしている。さすがに落ち着くよう促すユーリたち。


「とりあえず休みましょう、フレン」
「あんまり揺らすのもキツイだろ」
「あ………」


申し訳なさそうな表情を浮かべたフレンと目が合った。


「すまない、ジュディス」
「大丈夫よ、フレン……ちょっと嬉しかったし」
「?」
「あんなに取り乱すなんて……私、愛されてるのね」
「!!!!!??」



















……なぁ、俺たち忘れられてねぇか?

羨ましいです、ジュディス…

ホントよ〜おっさんも…

…アホらし

でもジュディ姐嬉しそうなのじゃ!

良かったね、ジュディス

クゥ〜ン



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