小説2

□舞い桜
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桜舞う季節・・・・

はもう過ぎた。
桜の木をみれば、既にピンクは地面に落ち、ほぼ緑一色だった。
一部だけ、桜色が見えた。


「今年は早いね、桜散るの」
「満開なった直後に雨降ったしな」

帰り道、メンバーと共に帰った桜並木。
その時は桜が満開で、おおすげぇと感動したけども。
次の日、残念ながらバケツがひっくり返ったような土砂降りの雨。
もちろん桜はそれに耐える事が出来ず、大半が散ってしまった。

そして現在、土砂降りの雨の次の日の、澄み渡る青空が広がった日。

「温暖化もあるんじゃない?」

別にどっかの科学者みたいな哲学的な事を話すつもりはない。
ただの世間話。
だけど、今、この瞬間、“この人”と隣を、2人っきりで、歩ける事に感謝する。

「あ、見てみて。なんか綺麗じゃない?」

指さしたほうをみれば、地面に落ちた桜が、風に吹かれてクルクルと舞っていた。
その桜たちは特に上に舞うわけではなく、自分たちの膝下を舞っていただけだが、綺麗だね、と微笑む彼女のほうが、綺麗だった。

「ん・・・そーだな」

そんなこと、口が裂けても言えないが。

「もう、反応薄いんだから」

そう口を尖らせる彼女。
まあ、口で言うほど気にはしてないのだろう。
未だ視線は地面の桜だった。

あ・・・

彼女の、襟にかかるかかからないか位の栗色の髪。
さら、と風に揺れる。
そしてそこに、一つ、桜色。

自然と、触れていた。

「・・・、どうしたの?日向君」
「いや、桜がついてたから」

桜に触れると同時に触れる彼女の髪。
何回か切る時に触った事があるけど、やっぱり彼女の髪は柔らかく、サラサラしている。
思わず指に通してしまいそうになるも、振り向いた顔は純粋な瞳しかなくて、なんとか思いとどまった。

「そっか、ありがと」
「どーいたしまして」

そして彼女はまた、前を向いた。
俺はひとつ、ため息をついた。


































・・・相変わらずのヘタレ・・・ハッ、ヘタがヘタレてるキタコレっ
伊月先輩、全然うまくないです
というか、なんであの2人は付き合ってねえんだあれで!?・・・ですか?
・・・まあ、あのもどかしいのを見てるのも悶え・・・面白いんですが。
黒子、お前・・・
















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