小説2

□隣の青春
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※原作は11巻、アニメは43Qまでの情報。



「いいなあ、青春」
「はあ?」

誠凛バスケ部、体育コート。
さっきまで鳴り響いていたバスケットボールの音は無い。
というのも、今は休憩時間。
カントク、こと相田リコは、コート全体を見渡しながら言った。
それを聞いていたのは、汗をタオルで拭いていたキャプテン、こと日向順平。
カントクとキャプテン、という関係上、ほとんど一緒に居るっていうのが当たり前になってきた。
しかし、唐突に言われた言葉に素っ頓狂な声を上げてしまった。

「だってさ、大人になっても“あの頃は良かったな”っていって、いつまでも記憶に残るでしょ?」
「まあ、良い青春迎えれば、そうなるんじゃね?」
「私は“カントク”だから、あの輪に入れないよね」

そう言って視線は、休憩なのに2号と戯れる黒子と…火神(火神は違うかもしれないが)。
そして周りには、面白がる誠凛バスケ部メンバー。
はあ、あいつらは・・・

「私も選手だったらよかったのに・・・」

そうすればあの中に入れたかもね、と寂しく笑うカントク。

「いや、それは困る。」
「え?」
「というか、カントクも入ってるじゃねえか、俺たち誠凛バスケ部の“青春”に。」

強くなって、勝つことが多くなった。
しかしそれはカントクのおかげなのだ。

「それに、このバスケ部の青春が終わっても・・・」
「終わっても・・・?」


「ずっと俺は隣にいるから、“リコ”」

だから寂しい事言うな。

最近伸びてきた髪に触れた。サラサラだ・・・

「・・・ありがと、“順平”」
「おぅ」
















あれで付き合ってないとか無くね!?ですか??
あれが通常運転だ、慣れろ。
はあ・・・









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