文弐

□第参章
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「出掛けんぞ」
「どこに?」
と言いながらグレイについていくレイナ。
その姿は年の離れた兄妹みたいだ。


ワグナリアから少し離れた町でレイナはなぜか大量の食品がはいった紙袋を持っていた。
「私を連れてきたのはこの為?」
「体力づくりになるな」
レイナの額に青筋が浮かぶ。
だがグレイがレイナを買い物に連れてきた理由は違った。
フェアリーテイルの仲間ががある情報を持ってきたのだ。
それをレイナの耳に入れたくなくて。
レイナは望んでいるが、グレイは復讐なんてしてほしくなかった。
だがそんなグレイの願いは叶わなかった。
しばらくレイナはグレイの後ろについてきていた。
「ガルラベがカンラシティに向かったそうだ」
「そうなのか」
レイナの耳に憎き化け物の名前が聞こえた。
これがグレイが知られたくない情報。
持っていた袋を落とした。
「レイナ?」
グレイが振り返り呼び掛けるがレイナは聞こえていなかった。
「ガルラベがカンラシティにいる・・・・・・ガルラベが・・・・・・!」
レイナの瞳が暗く光った。
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