文弐

□第壱章
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「というわけだ」
とグレイが話し終えると後ろから扉が開く音がした。
グレイ達が拾ってきた女の子がそこにいる。
「目が覚めたのか」
「ここは?」
「妖精の尻尾(フェァリーテイル)よ」
ルーシィが目線をあわせて教えた。
「フェァリー・・・・・・テイル」
女の子は呟いた。
「名前は何て言う?」
「レイナ、レイナ・アベンジァ・・・・・・ねぇ、ここ魔導師ギルドよね?」
ギルドの皆が頷く。
「そう」
レイナはグレイの目の前まできた。
「私に魔法を教えて!」
とグレイに言った。
「魔法をならえばあいつを殺せる!父さんを!母さんを!殺したあいつを!ガルベラを!」
レイナの瞳は暗く光っていた。
「私は絶対にあいつを殺したい、復讐したいの、だから私に魔法を教えて」
しばらく沈黙が続いた。
「いいぜ」
そしてグレイはレイナを弟子にした。
レイナはとりあえずまた医務室に戻った。
「てめえ、あんな理由なのになんで弟子にした」
レイナが医務室に入るとナツがグレイに食って掛かった。
「ならいたいらしいから別にいいかなと」
「復讐に使おうとしてんだぞ」
他の者は何も言わないが同じ気持ちだ。
特にエルザが。
「大丈夫だろ」
「そんな根拠どこにある」
「あいつは俺だ」
グレイの言葉に皆が困惑した。
「俺が魔法を教わった理由はあいつと同じだ、復讐するために習った」
皆が驚く。
「昔の俺を見ているようで・・・俺はあいつをなんとかしてやりてぇんだ」
「そうゆうことなら」












だがグレイ
あいつの闇は
凄く深い
本当に
なんとかなるのか?
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