永遠約束
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「いししししっ、気分ソーカイ!!」
「はあ。そりゃ良かったね」
朝風呂と朝食を済ませたベルはご機嫌な様子。
本当、朝から元気だなぁ。
昨日みたいに沈まれるよりかはマシだけどね。
「そうだ、明日から学校だからね」
「え、何で」
「何でって…将来の為?」
「は?将来と何か関係あんの?」
「そりゃあるでしょ。高校出ないと就職先見つかんないし…路頭に迷う」
まあ高校出ても仕事出来るとは限らないけどね。
てかぶっちゃけ仕事どうでもいい。
出来るならしたくない。
「なら王子のメイドとかは?」
「はっ、冗談」
「地味に傷付くんだけど」
いやいや傷付くも何もメイド出来ないから。
あんたどうせ帰るんだろって話だよね!
「つかさ、マジ学校行くわけ?」
「当然」
「王子暇じゃん」
「何言ってんの、本当は今日も学校なんだからね!」
誰の為に休んだと思ってんだ!
あーあ私って優しいな!
「ししっ、じゃあ今からどっか連れてって」
「は?どこに」
「遊園地とか?」
遊 園 地 ?
「なっ、それムチャクチャ高いじゃん!」
「うしし、いーじゃんケチ」
「うわ腹立つ」
「ジョーダンだって!」
"なーなー"とか擦り寄るベル。
うわっ、鳥肌立ってきた!
こいつおねだりした事ないだろ!
「…っかたないなー」
「え、マジ?やったー!」
「うん、だから黙ろうか」
あれ、でも考えてみたらベルって目立つよね。
仮にも漫画の登場人物な訳だし。
…どうしよう。
「ベル」
「ん?」
「前髪、上げてみない?」
「は?無理無理!」
「じゃあ髪切るとか…」
「いやいや無理だって!」
「じゃないとベル目立つんだもん、何か変装しようよ〜」
「だってオレ王子だもん」
「もうそれはいいから」
前髪上げたら絶対にバレないんだけどなぁ…。
あ。
「前髪上げてサングラスしてみるとか!?」
「…サングラス」
「そうそう!そんで髪を後ろで結んだらもう誰だか分からないって!」
「目が見えねーんなら何でもいい」
何故そこまで目にこだわる。
「一般庶民に気安く見せたりとかしねーの」
「何じゃそら!」
「ししっ、当たり前じゃん」
「いや何が当たり前なんだよ。
他の王子とかなんてテレビ出てるわ」
「うしし、格が違うんだよ」
「いや、ベルよりかは地位が高いと思います」
お約束
(遊園地マジ久しぶりー!)(行きたくないなぁ…)