永遠約束

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「ししっ。ごち」


夜の7時。寿司を食べ終えた私達。
てか私達ってよりも、殆どベルが食べちゃった感じなんだけどね。


「ジャポーネって平和だよな」

「うん。まあ殺人とかは頻繁にあるけどね」

「ふーん…殺し屋とかが?」

「ぶはっ、殺し屋!?」


今の時代にそんな人存在するのか!?
…いや、外国には居るかもしれないけどさ。


「そんなの居る訳ないじゃん」

「いや居るし」

「無いよ、あり得ない」

「だってオレも殺し屋だし」



は?


「いや。何言ってんのよ」

「仕方ないじゃん、日本にも居るぜ?
知らねーのかよボンゴレファミリー」


…ボンゴレファミリー?
ん、何か知ってるぞ。

「あ!あれか、リボーンだっけ…漫画に出て来るあのファミリーね!」

「は?漫画じゃねーよ」

「漫画だよ漫画、ツナとかが出て来るやつでしょ?」


確か弟と姉がハマってて、最初だけ読まされた。
そんなに面白くなかったから全部は読まなかったけれど。


「それってさ沢田綱吉?」

「あ、うん。確かそんな名前だったような気がする」

「……マジかよ」

「漫画、確かお姉ちゃんの部屋にあったから…持って来ようか?」


お姉ちゃん、最近ずっと騒いでたからなぁ。
多分祐季の部屋から持って来てるはず。


「んじゃ頼むわ」


少しベルの顔色が変わったように見えたのは、気のせい。
私は特に気に止めずにお姉ちゃんの部屋へと走った。



「漫画、かぁ」


だったらオレは何だろう。
もし本当に漫画だとしたら…自分は一体何者なんだ。


「わっかんねー…」


ガシガシと頭を掻いてベルはクッションに顎を置いた。




現実
(どの世界が)(本物なんだ)

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