Story
□童話の中の、王子様。。
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童話の中の、王子様。。〜T〜
*
『Little Mermaid』
*
…もしも、この声が、あなたに届かなくっても、
あなたに、私の姿が見えなくなってしまっても…
―それでも、愛して、くれますか。。?
ねぇ、ウィル。。ひとめ惚れって、あなたは、信じる。。?
私ね、初めて、海の上の、船に乗っている、あなたを見てね、
『この人だ!』って、想ったの。。
『この人が、きっと、私の、運命の、人だって…!』
…笑っても、いいよ?
でもね、あなたは、私に、気が付いては、くれなかったよね…
この、声のせい?
…それは、私が、
愛しい愛しい、あなたの名前を、呼べなかったから…?
ウィルは、『りる』って、
私の名前を、呼んで、くれた、よ…ね。。
…愛して欲しい、何て、私には、言えないよ。。
ただね、大好きな、あなたが…ウィルが、
幸せになってくれさえすれば、
私は、それでね、満足、だ、よ…
…そう、例え、あなたにとってのプリンセスが、
私では無かった、と、しても…
あなたのいない、未来だ何て、私はいらない…!
…パパ、ママ、ごめんね…
お姉ちゃん達も…
人魚の世界で、この、声の次に大切な、
長い髪を、皆、短く切ってまで、
私のコトを、助けようとして、くれたのに…
でもね、ウィル…
私は、あなたの未来を奪ってまで、
生きたい、だなんて、想えないの…
ウィルは、私の分まで、
これから先の、未来に、
いっぱい、いっぱいキレイなものを見て、
いっぱい、いっぱい、ステキなものに、触れて…ね…
ね…ウィル。。
どうか、私のコトは、忘れて…ね…?
人間の、フィリップ王国の、王子様の、あなたに…
一生に、たった、1度っきりの、恋をした…
儚く、消えて、泡になった、人魚の私を…
ウィルは、想いださなくっても、いいからね。。?
どうか、あなたの…あなただけの…
世界でたった1人の、かけがえの無い、
プリンセスと、幸せに、なって…ね。。
ウィル。。私ね、
あなたと出逢えて、本当に、良かったよ…
短い間だったけど、あなたと一緒に過ごした時間は、
私にとってね、一生忘れられない、
大切な、大切な、かけがえのない、
想い出に、なった…よ…
今ね、私、胸を張ってね、
幸せだったって、誓える、よ。。
例え、この身体が、消えて、無くなったとしても…
あなたを、愛した、この、想いだけは、
きっと、消えずに、この海の中で…
大きな、広い、海の、中からだけだけど。。
あなたの幸せを、ずぅっと、祈って…
あなたの、コトを、ずぅっと、見守って、いるから…ね。。?
私は、もうすぐ、眠りに着くけれど…
あなたは、どうか、良い夢を。。
愛する、あなたの…
ウィルの幸せを…
私は、きっと、世界中の、誰よりも…
心から、祈って、いるから…ね。。?
…さよなら…ウィル。。
出逢ってくれて、ありがとう。。
私に、愛を、教えてくれて、
ありがとう。。
**Happy End??**