Story
□xxChangexx
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…初めまして…
私、フィリップ王国の、
ウィル王子様の元に、仕えております、
メイドの、ルエラ、と申します…
私、ウィル様の幼少期から、
ウィル様のお側で、メイドとして、
仕えさせて頂いていたのですが。。
プリンセスの、りる様と、
出逢って、ご婚約をされてからと言う物…
ウィル様は、以前と、大分お変わりになりました。。
前よりも、よく、笑う様になり、
…正直、ウィル様の笑顔を、殆ど見た事の無い、
私と致しましては…
ウィル様は、こんなお顔で、微笑(わら)われるのかと―
驚く程に、最近のウィル様は、
よく、笑顔を見せていらっしゃいます。。
…幼い頃から、ウィル様をお側で見ていて、
私に、たった1つだけ、心配な点がございまして…
それは、ウィル様の、あの、綺麗な、青い瞳の、その先に―
いつも、何処か、遠くを見つめる、
憂いを帯びた、あの、眼差しに…
何も、映っていない様な、そんな気が、
私には、していたので、ございます…
…ですが、私の、そんな勝手な心配を他所に…
今のウィル様の、青い瞳は、
以前よりも、更に、綺麗な、輝きを増した、
と、私は、またもや、勝手に、
想っている、次第に、ございます…
―何も映っていなかった、
ウィル様の、あの、青い、綺麗な瞳には…
今は、きっと、
プリンセスの、りる様、
たった、お1人だけが、
映っていらっしゃるのでしょうね。。
そんな、幸せそうなお2人の、
微笑ましいお姿を。。
影から、見守る事しか出来ない私では、ございますが。。
心より、切に、お2人の、
これから先の、幸福な、未来を、
願っておりますね…
…あ…失礼…
少し、執事の、クロードさんに呼ばれてしまったので、
私は、これにて、席を外させて頂きますね。。
―はぁ〜っ、全く…
今日は、一体、何の小言を言われて、
怒られて、しまうのでしょう。。?
そう言えば、以前、
クロードさんのお姉様の、イライザさんと、
娘さんの、ルイーザちゃんが、
たった1度きり、こちらのお城に来られてた日が有りましたが…
イライザさんと、クロードさんは、
流石に、ご兄弟と言う事も有って、
よく、似ていらっしゃった様な。。
…と、すると…?
あの、天使の様に愛らしい、
ルイーザちゃんに似た、子供さんが、
クロードさんからも、産まれる、
と、言う事、なのかしら…?
クロードさんに、恋人何て…
ましてや、ご結婚をして、
子供を持たれる日が来る何て。。
何だか、全く、想像、出来ないですわ…
―そんな事を考える、
フィリップ王国の、
メイドの、1人、ルエラと。。
正執事で有る、クロードが…
遠い未来に、心が通い合い、
それはそれは、可愛らしい、
女のお子さんが、お産まれになる。。
と、言う事は、
まだまだ、誰も知らない、
お話、なのでした―
xxFinxx