Story
□王子様と、お姫様。。
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王子様と、お姫様。。〜T―@〜
*
『snow white』
*
「う〜ん…」
…ねぇ、りる…
もしかして、もう…
寝ちゃった…?
俺の問いかけに、
答えるかの様に、
りるの小さな身体から、
スーッと、
小さな、寝息が聴こえる。。
…りる、そんな…
終わって直ぐに、寝ちゃう何て…
…俺、そんなに、
りるを疲れさせちゃった、か、な…?
―何て、俺の、りるへの問いかけは、
答えの無い、
独り言へと、変わっていく。
ふぅ…もう少し、
りると、色々…
抱き合ったりとか、
したかったんだけどな…
…こんなに可愛い寝顔で、
安らかに眠るりるを、
流石に、俺は、
起こせない、な…
「おやすみ、りる。。
良い夢を…」
そう言って、
軽く、りるのおでこに、
ちゅっとキスを落とすと―
「ん…ウィ…ル…?」
と、予想外の、
りるからの、返事が返って来る。
「…ごめんね…
りるを、起こしちゃったかな…?」
そう言う、俺の言葉に、
りるは、何も、答えない。。
「―?」
不思議に想った俺が、
りるの顔を覗くと…
先程と同じ様に、りるが、
天使の様な寝顔で、
すぅすぅと、
小さな寝息を、立てていた―
「りる…寝言、か…」
…りる、寝言で、
俺の名前を、
呼んでくれていたんだね…
無意識だとは分かっていても、
りるの可愛らしい行動に、
そして、安心しきった様に、
俺の隣で、
小さい身体を、更に小さくし、
丸まって眠る、
愛しい、愛しい、プリンセス。。
…りる…
好き、だよ…
…大好きだ…
俺は、一生、
りるの事だけを、
ずっと、愛しているからね…
そうして、目は冴えている物の、
眠ってしまったりるを、
腕枕したままの状態で、
俺は、1人で、色々と、
物想いに、ふけっていたんだ。。