Story
□♡SWEET HAPPY Valentine♡
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♡SWEET HAPPY Valentine♡〜T―@〜
*
「ウィル〜」
…嬉しそうに、俺の近くに寄って来る、
世界でたった1人の、
…俺だけの、
可愛い、可愛い、プリンセス。。
「…ん?
どうした、りる…」
俺の腕の中に、
スッポリとおさまる、
小さな身体をふわりと抱きしめ、
俺は、りるの顔を、
優しくて…
そして、穏やかな瞳で、
じっと見つめる。
「あのねっ、ウィル、
バレンタインって、知ってる?」
…バレンタイン…?
何だか、聴いた事、有る様な、
無いような…
「…」
少し、考え込む俺に、
大きな瞳を、くしゃっとくずして、
満面の笑顔で、
彼女は、こう言う―
「ならっ、ウィル、
2月14日、
楽しみにしていてねっ」
…2月、14日…?
後で、クロードに、
何の事か、聴いてみようかな…
でも、りるが、
楽しみにしててって言う事は、
その日までの、
お楽しみの方が、いいのかな…?
―何てことを、頭の中で、考えながら、
りるの屈託の無い笑顔につられて、
俺も、心が穏やかになり、
優しい、笑顔になって、
愛しくて、愛しくて、たまらない…
りるの、頭を、
ポンポン、と、撫でたのだった―