Don't think, feel !
□14話
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肩を揺すろうとおそるおそる腕を伸ばしたらその手を包帯の人(仮)に掴まれそのままベッドへ体を倒されてしまった。
「・・・!!」
一気に形成は逆転。私が包帯の人(仮)を見上げ、包帯の人(仮)が私を見下ろしていた。
すべてはベッドの上で起きたことだ。あまりの早さに私は呆気にとられていた。
この人、寝たフリしてたのかよ!?
瞑っていた目はちゃんと開いてギョロリと私をとらえている。
目の色が…反対だ…
「あ、貴方は誰ですか」
「それは此方の台詞よ。兎、どうやって入りおった?」
「(うさっうさぎ!?)貴方が私の部屋に入ってたんじゃないですか!」
いい加減離せっ
掴まれた手から抜け出そうとジタバタ動くがなかなか抜け出せない。
この人、力強っ
「われはわれの部屋で寝ていただけ…
ん?ここは一体…」
私の部屋をぐるりと見回して包帯の人(仮)は言った。
なんっか…デジャヴっていうかなんていうか…こんなやり取りを前にもしたような…
…もしかして、
この人、もしかして、
「刑部・・・・さん?」
「・・・はて、ぬしとはどこぞで会ったか。」
私の勘は、よく当たるらしい。
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