Don't think, feel !

□10話
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私が上座に座り、竹中さんが右、石田さんが左に座る。これが私達の食事形態だ。特に意味はないが自然とこの形が定着した。


そしてまことしやかに進む朝食。2人が言うには、「アサゲ」というらしいが。


それにしてもこの青年たちはホントに上品に食事をする。姿勢を正して箸を器用に使いこなして。味噌汁啜るのだって、ちゃんと飲んでんの?と思うほど音をたてないで飲む。私も両親が食事の仕方とかにうるさかったから自信がある方なんだけど…自信なくすわー…


でも今はそんなことより


「いぃしぃだぁさぁん?また残すんですか?出されたご飯はすべて食べきるのが礼儀だと思いませんか?」


「・・・鈴には、感謝している。が、食えぬものは食えぬ」


気まずそうに言う石田さんの前には残された朝食が。まぁ罪悪感はあるようだな。


でもそんなことで引き下がる私じゃない。
私だっていちいちうるさく言うわけではないが、石田さんは別だ。
いつもフラフラっていうかユラユラっていうか…とりあえず、顔も青白くていかにも不健康そうなのだ。
だからご飯くらいはしっかり食べて栄養をつけてほしい。じゃないといつかこの人ぶっ倒れそうだ


病弱そうなのは竹中さんもだけど


「竹中さんだってちゃんと食べろ!って思いますよね?思ってますよね?」

ね?と静かに食事をしていた竹中さんに笑顔で詰め寄る


「でも三成くんはこちらの世界に来てからよく食べるようになったよね」

偉い偉いと褒める竹中さん。いや、褒めてどうすんだよ。やめろ調子乗るだろ。竹中さんに褒められて石田さんは至極嬉しそうにした


「お母さん、この子を甘やかすのはいい加減やめてよ」

「君の母親になった覚えはないよ」

「すいませんっした」


だってお母さんみた…なんでもないです




はぁ…今日も石田さんは完食しないみたい



「もとの世界では忙しいからご飯もままならなかったのだと思いますけど、こっちの世界に居る間くらいゆっくりしたって罰は当たりませんよ」


「あぁ…」



あんまり心配かけんでくださいね



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