Don't think, feel !
□3話
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住む、と一言に言っても色々必要な物を買わなければいけない。
空いている部屋は三つあるし、両親の二つに予備の布団と計三つの布団があるので布団にも困らない。
やはり一番必要なのは服か。
買いにいかなければ。
それから食材も。
考えたら考えただけ買わなければいけないものは山ほど浮かんでくる。
・・・急に面倒臭くなってきた。私の悪い癖だ。
武将達を見ると電化製品に夢中だった
おい、お前らさっきの鬱々とした雰囲気どこに投げてきた。
「少し出掛けてきます。すぐ戻りますので大人しくしててくださいね」
その言葉に2人の動きが止まる。え、何か問題でも。
「とりあえずお二人の服を買ってきます。その服に着替え終わったらまた3人で必要な物を買いに出掛けましょう」
そう言って出掛けようとするが、何か思い当たったように鈴は三成のほうへ歩いて行き、さっき自分を斬ろうとしていた刀を掴んだ。
「貴様何をする!?」
「刀を預かります。竹中さんの刀もです。」
ふいに自分の名前を呼ばれたからか、刀を預かることに不満なのか少し怪訝な顔をした。
石田さんは明らかに不満だというようにこちらを睨んでいる。
アハハハハ口から白い煙を吐いてる幻覚まで見えてきたよ?
「この時代は刀とか武器を持ってるだけで捕まってしまうんですよ。」
「捕まる?何にだ」
「警察に」
「警察とは何だ。」
「この世の悪いことをする人達を捕まえることを職業としている人達のことです。」
「貴様私達が簡単に捕まると思っているのか」
・・・面倒くさあああ!!
これから暫くこんな会話をしていかなければいけないのか!
「三成くん、郷に来ては郷に従え。だよ。」
竹中さんの言葉に納得したのか渋々と刀を私に預ける石田さん。
この人本当に竹中さんの言うことには従うよな。扱いづらいのか扱いやすいのか。まぁ勿論前者だけど。
そのあとに外には絶対出ないこと、色んな音が聞こえても放っておくこと、部屋のものにはなるべく触らないことを破ったら追い出すと伝えて私は刀を物置にしまい、やっと出掛けられた。
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