Don't think, feel !

□2話
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銀髪イケメンが石田三成さん、銀髪美人さんが竹中半兵衛さん

うわーめっちゃ聞いたことある名前









状況がなんとなく分かったところで、私はとりあえず殺されずにすんだ。石田さんは相変わらず私を睨んでいるけど。


「じゃあ…ここは僕達がいた時代より約四百年未来…ということだね」

「未来…というより、異世界の未来、だと思います」

だってこの目の前にいる石田三成さん、私が知ってる石田三成とあまりにも違う。
大体銀髪の日本人とかあり得ない。この人達はファンタジーの戦国時代からタイムスリップして来たんだなと私は納得した。


「信じられないことだけど、外やこの部屋、君の服装を見る限り、これが現実なんだね…」


やるせない表情で竹中さんが言った。
少し同情する。

「国は…大丈夫でしょうか。今は戦がなく平和も続いていますが、」
石田さんが切羽詰まって竹中さんに聞いた
「それは、気にしても仕方がない。もとの世界に帰る術が全く分からない今は、何を考えても全て無駄なことだ」

はぁっとおもむろにため息をつく竹中さん











なんなのこいつら。
さっきまであんなに自信満々だった癖に。





慰めろってことか。私にお前らを匿えってことか。




知らねーよ!!さっきまで私のこと殺すだのなんだの言ってたなんちゃって戦国時代からきた武将2人なんか養うかっつーの!!


・・・・・・・・・



「音無鈴です」



沈黙を破った私の声に重い空気を放ってた2人は反応してこちらを見る

「これから一緒に住むんですから。名前くらい教えておこうかと」

言っちゃった!!もう後戻りはできないぞ自分!!


「異世界に来ちゃったってことは、生きる術がないってことじゃないですか。住むところも、生活する知識も。だから貴方達がもとの世界に帰れるまで、私の家に住んでいいですよ」



さ迷う子羊を追い出すほど、落ちぶれちゃいない


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