My school life

□おやすみなさい
1ページ/5ページ





私は何度目かの欠伸をした。今はちょうどお昼前の授業でお腹は空いてるし先生の声が子守唄に聞こえるくらいに眠たい。けれどそう易々と眠るわけにもいかなく、眠たい目を覚醒させ、ノートに板書していった。



ここは彼の有名な私立婆娑羅高等学校。頭の良い生徒や身体能力がある生徒集まる何においてもレベルの高い学校だ。



そんな学校の超早い教育内容に、家から一番近い学校だからという昔からの私の性格である面倒くささを理由に学校を選んだ私がついていけているわけがなかった。もともと私は勉強が嫌いだ。頭の悪い考えだという自覚はあるが、嫌いなものは嫌いなのだ。その難ある性格によって私の成績は頑張っても下から数えたほうが早いほどに悪い。

つまり授業で寝ている暇など今の私にはなかった。


え?何故そんな私がこの婆娑羅高校に入れたかって?


そんなの私の運の良さと一時的な勉強の賜物だろう。現に今は最下位グループなのだから。



あ…ヤバい。頑張って目を見開いていたものの、やっぱり寝てしまいそうだ。


時計を見るとあと10分ほどで授業が終わり昼休みだ。


もう、いいよね。10分くらい。よく頑張ったよ私。


よし。これから寝て昼休みも熟睡することに決めた。



最低な宣言を心のなかでして、「おやすみなさい」と誰に宛ててもいない挨拶を教科書の端に書いて私は眠りの世界へと入った。



その教科書に書かれた歪(イビツ)な文字を、誰に見られていたかも知らないで。



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ