翡翠

□4章
2ページ/11ページ

翌日

一軍昇格の発表

「倉間・浜野・速水」
「「「はい!」」」

流石だなあのトリオ…

「それから…水森」
「…はい」

水森か…あいつか…

「それと小坂。以上だ」

…え?

以上、ですか

水森と小坂

奴らは内申のためにサッカーをしてる

そんな奴らが選ばれて
あたしたちはなんで…?

「わー昇格しちゃった!ただサッカーが好きなだけな口先女とは違うぜ!」
「…っ」

悔しい

こいつらに負けたことが

やっぱりだめなの?

女じゃ勝てないの?

なんであいつがよくてあたしが駄目なの?

「これで一軍は11人だ。ホーリーロードまでにあと5人増やす。
それまでに各自精進しろ」

「「「はい!」」」

やる気あるな、こいつら

でもあたしはもう

「だめかな…」

なんかそんな気がする

所詮あたしなんて女

あたしは結局本当のサッカーもできないまま…

「っ…!」
「波間!」

あたしは学校を飛び出した
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ