取柄を失った少女
□8章
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剣城君はああ言ってたけど…やっぱりなにか取引があったのかな?
でも…サッカーを憎んでるのは本当っぽかったし
剣城君…
何者なんだろう?
そんなことをぼんやり考えながら教室に行った
「おはよー」
挨拶をしながら教室に入ると
「よぉ、凛!」
目の前には水鳥がいた
「おはよ…あれ?部活は?」
「凛を連れてかなきゃなんねーからな」
「へ…?」
「だーかーらー!凛は強制入部」
「え!?む、無理!無理です!」
「いやいやーむしろなんでサッカー部入んないのか不思議なんだけど?」
「そ、それは…」
と、その時
「綾崎さんはいますかね?」
そう私を呼んだのは…校長の冬海先生だった