取柄を失った少女
□3章
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「ふぅ…よし!」
ガラっと教室のドアを開け、
「おはよう!」
なるべく大きな声でそう言った
無視られたらどうしようかと思ったけど、あちこちから
「おはよー」
「おっはー」
「はよ」
そんな声が聞こえて
それがすごく嬉しくて
でも浜野君…海士も茜ちゃんも水鳥もいなかった
と、そこへ
「綾崎さんいますか?」
そう言ったのは先生らしき女の人
「はい…私が綾崎ですけど」
そう言って先生の前に行くと
「あぁ、あなたなの!ちょっときて」
そういわれて私は先生に連れられて職員室へ向かった