取柄を失った少女
□2章
3ページ/6ページ
「凛ちゃんはもう帰るの?」
「うん。2人は?」
「あたしらはこれから部活だ」
「部活かぁ…何部?」
「サッカー部だよ。あ、そうだ!シン様!!」
シン様…?
「ごめん凛ちゃん、もう行くね!またね〜」
そういうと茜ちゃんはすごいスピードで去っていった
「あ、おい茜!またぶつかるぞ!!悪い凛。また明日な!」
「あ、うん。じゃぁね♪」
そういうと水鳥も茜ちゃんを追いかけて行ってしまった
しばらく2人が去っていった方向を見つめた後
「さて…帰ろ」
また独りになった私は靴を履き替えて外へ―