取柄を失った少女

□2章
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「うゎぁっ…!」
「ひゃぁっ…!」

誰かが私とぶつかって、同時にしりもちをつく

「おい茜…っておわっ!?」
後から来た子が私たちに躓きそうになる

「なにやってんだよ…おい茜、大丈夫か?あとそっちの…えと…」

「あ、綾崎凛さんだよね?転校生の。ごめんね、大丈夫?」

「え、あ、大丈夫です!ごめんなさい…そっちは大丈夫ですか?」

「うん。ホントにごめんね;あ、私、山菜茜!同クラだからよろしく〜!」

「あたしは瀬戸水鳥。よろしくな、凛」

名前呼びだ…うれしい♪

「綾崎凛です。よろしくね!えと…茜ちゃん、水鳥ちゃ…」
「ちゃんつけんなキモいから!!」」

言い終わらないうちに叫ぶその子

「えっ…じゃぁ水鳥…?」

「おう!これからちゃんつけたらただじゃおかないからな」

笑顔が怖いよ水鳥
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