ホントの自分
□7章
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「華蓮ちゃん…?」
足が震える
行きたくない
こんな人のものになんてなりたくない
でもいかなきゃ…!
吟田さんは笑った
「いい子だ。大丈夫、怖くなんてない。僕のKAREN…誰にも渡さない」
そう言って私の体に吟田さんの手が触れる
この上なく不快だった
吟田さんの唇が私の唇を奪おうと迫ってくる
逃げちゃだめだ
逃げたらfairy girlsのみんなが…KAIJIが…!
そう思うのに
「…いやっ!」
気づいたら私は吟田さんを突き放していた
「ぁ…」
「へぇ…怖いのかな?」