ホントの自分
□6章
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「よ…」
「あ?」
「よろしく…」
そう言うと瀬戸さんは
声をあげて笑って
「なーんだ、ちゃんとしゃべれんじゃねぇかよ!」
「ぁ…ぅ…」
ちゃんと…しゃべれてないよね
「ちゅーか腹減ったし食わね?」
「そうだな」
私は茜ちゃんと瀬戸さんの間に座ってお弁当を開けた
「おぉっ!華蓮の弁当うまそう!唐揚げもーらいっ」
「ふぇっ…!?」
浜野君はそう言って私のお弁当から唐揚げを一つとって食べた
「おい浜野!」
「篠宮がかわいそうだろ!」
「んっうまい!ありがとな、華蓮!」
浜野君はそう言ってにぃっと笑った
「っ…」
一昨日あんな失礼な態度とったのに…
気にして…ないのかな?