取り戻した先に

□1章
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「ん…」

夢の中に流れこんできた音楽に耳を傾け

それが目覚まし代わりに自分で設定したものだったことを思い出す。

私は枕元に置いたケータイのボタンを押した。

「6時半…」

こんな時間になんで起きたんだっけ…

って

「あ!」

そうだ。

今日から2学期だっけ!

私は急いで着替えて朝食を作る。

再びお母さんが海外に出てしまったので朝から一人だ。

でも

「行ってきます!」

慌ただしい朝は寂しさを感じる隙も与えない。

私は学校への道を駆け抜ける。

そして

「おはよう!」

「あ、おはようございます!」
「「おはようございます!」」

サッカー棟にはいつも通り1年生がいて

さらに今日は
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