その他 短編/中編

□青春の秋桜
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箸が転げてもおかしい年頃

私もそんな年齢を迎えていた

が、そのようなくだらない現象に興味はない

同輩たちは年頃らしく逐一黄色い笑い声を上げ
その声は寝不足の私の頭を直撃する

迷惑極まりない

私は同輩たちに恨めしい視線を送りながら外に出た

「ぁ…」

一歩足を踏み出せば
その先には秋桜の群

それはどこか同輩たちに似ていた

茎は脆いくせに
必死に華やかに取り繕う姿

そしてその向こうに見つけた

一輪の秋桜

飛び火したらしいそれはどこか私に似ていた

強気な花を脆い茎で支える姿
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