翡翠
□2章
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「あ、お姉ちゃんきた!」
「遅いよ翡翠姉!」
「ごめんねー先食べててもよかったのに」
あたしはそう言って席に座る
「いただきます!」
「「「いただきます!」」」
夕食は毎日こんな感じ
ここ、おひさま園にはたくさんの子どもたちがいる
正確に言えば「孤児」が
あたしもその一人
ここでは最年長だけど
「翡翠、入部テストはどうだった?」
親代わりの園長、瞳子さんがきいてきた
「受かりました!」
「あら流石ね!」
「大方姉さん、女だからばかにされてムキになって必殺技とか出したけど
結局ゴールは決まんなかったとかそんなんじゃないの?」
…見てたとしか思えないほど正確に言い当てるマサキ
マサキは小6。男子では最年長だ
「ほーら図星」
「っ…なんでわかるのよ…」
「姉さんの行動パターンくらいわかるよ」
どっと笑いが起こる
もう…っ