取柄を失った少女
□19章
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その日の放課後
部活に行くと、マネージャー3人は既に来ていた
「水鳥、茜ちゃん、葵ちゃん」
「あ!凛先輩!こんにちはー」
「こんにちは。なんの話してたの?」
自然な流れで聞いただけだった
だから
「凛ちゃんのは・な・し!」
そんな答えが返ってくると思ってなかった
「わ、私!?」
「なぁ、凛ってさ、浜野のことどう思ってんだよ?」
「ぇ…!?」
突然のことに戸惑う
「凛ちゃん、浜野君のこと好きなんじゃないかなぁって」
「えっ…そんな…別にどうも…だから今日のことなら違うよ!?」
「今日のことってなんですか?」
「え…それは…///」
唇に触れた感覚が蘇る