取柄を失った少女

□17章
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2日後

私は念のため1日休んで学校に行った

「おはよう、茜ちゃん、水鳥、葵ちゃん」

真っ先に顔を出したサッカー部では

「おはようございます、先輩!」
「凛ちゃん、大丈夫なの?」

先に来ていたマネージャーのみんなが心配そうな笑顔で迎えてくれた

「うん、大丈夫だよ」

「ったく心配させやがって!大体早退すんなら一言言えよ!1限からいないし…びっくりしたじゃねーか!」

「ご、ごめんね」

まさかあんなことになるなんて…

「まぁまぁ、元気になったんだからいいじゃない」

茜ちゃんが笑顔で水鳥をなだめる

「…あんま心配させんなよ!なんか凛はか弱いから心配なんだよなぁ…」

「か弱くないって…」

みんななんでそんな勘違いを…!?

「だってお前、学校入ってそんな経ってないのに何回休んでんだよ!?」

「あ…」

確かに聊か休み過ぎな気もする

「出席日数足りなくなんない程度にしとけよ?」
「…うん」

前はそんなに身体の弱い方じゃなかった

だけど…今はもう…

「水鳥って心配性だよね」
「なっ…茜には言われたくねぇ!」
「水鳥こわーい」
「んだと!?」

2人は私をおいてヒートアップしていく

「ま、まぁまぁ」
「お2人とも凛先輩が心配なんですよ」

…そっか

心配、してくれてるんだ

「…うん//ありがとう、みんな」
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