取柄を失った少女
□4章
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浜野side
「ってぇ…」
栗針の魔の手からどさくさに紛れて脱出した俺
今はサッカー棟の更衣室に戻ってきた
みんな練習を終え、着替えてるとこだった
「お、浜野」
「無事だったか」
「おぅ!なんとかね!」
そして俺もユニフォームを脱いで着替え始める
すると
「っ…おい浜野!?」
「ん?」
神童が驚いたようにこっちを見てる
「どした神童?」
「お前、そのあざどうしたんだよ!?」
あざ…?
「ホントだ!浜野君、あざがいっぱいありますよ!」
速水も慌ててる
「え?どこにだよ?」
「背中!ちょっと見てみろ」
そう言われて鏡の前に背を向けて立ってみると…