ホントの自分
□16章
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「おはよう、華蓮」
「おはよ…ござい…ま…す…」
「じゃぁ行くか」
私はコクリと頷いた
「あのさ…本当によかったのか?転校のこと」
私はできるだけ笑顔で頷いた
「そうか…ありがとな、華蓮」
そう
私は結局転校を承諾した
私は篤志さんの彼女
だから…篤志さんを好きになるように努力する
今ここで篤志さんと別々の学校に行ったら…
逃げ出したくなっちゃうかもしれない
別に篤志さんが嫌いなわけじゃないけど、今のところ彼にときめいたりはしない
酔わせてくれればそれでいいんだけどね…
「ここだ」
「わぁ…!」
そこはなんか派手なイメージの学校だった