ホントの自分

□10章
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その日の放課後
私は日直で日誌を書くために珍しく残っていた

「…よし」

書けた
あとは先生の机においておけばいい

帰ろう

そう思って席を立った時

チャリ…

微かな金属音が聞こえた

足元を見ると、鍵が落ちていた
サッカーボールのキーホルダーがついてる

キーホルダー的にも席的にも…倉間君のかな?

「どうしよう…」

倉間君はきっと教室に戻ってはこないよね
ノートとかならともかく鍵だと困るかもしれないし…

やっぱり届けよう
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