取り戻した先に
□1章
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「おっはよ！凛！」
大好きな彼が先についていた。
「おはよう、海士！ごめんね、全部やってくれちゃった…？」
用具準備の当番。
今日は私と海士の予定だったんだけど…
「全然！ちゅーか俺が遅刻してきた時いつも凛がやってくれてるし！」
実は帰国したばかりで時差ボケが怖くて…って昨日話したら
『んじゃ、明日はゆっくり寝てなよ！俺やっとくからさ！』
言うだけ言って電話は切られてしまった。
そんな言葉に甘えずにちゃんと行こうと思ったんだけど…やっぱり時差ボケにやられてしまったわけで。
「うぅ…ありがとう」
海士は気にしてないみたいだったから謝る代わりに感謝を伝えた。