ホントの気持ち

□1章
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「おっす篠宮」
「ぁ…お…はよ…」

隣の席の倉間君

毎日ちゃんと挨拶してくれる

なのに…普通に返すことができない

もっと自然に…


授業が終わるのとほぼ同時

「華蓮来た!?」

教室に飛び込んできたのは

「ひっ…は…浜野…く…」
「華蓮おはよ!どうだった?」

私の愛する人

その顔を見ると
なんだか安心する

「もう…大丈夫…通院、終わり…いいって」

そう言えば

ぱぁっと瞳を輝かせる浜野君

「そっか!よかったぁ…」

その笑顔に私の心もあったかくなる
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