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□第七話
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だが、相手の手に渡る前にナルトがそれを取った。


「テメー、余計なことすんな!この状況がわかってんのか!?」


もちろんサスケはこのことに怒鳴るが、そんなサスケをナルトが思いっきり殴った。


「いきなり何しやがる!」

「オレってば、合言葉忘れちまって…だから確かめようがねーけどよ…テメーは、サスケの偽者だろ…!」

「このウスラトンカチが!オレは本物だ…!」

「嘘つけ!こんな…こんなバカで腰抜けヤローは…ぜってー、オレの知ってるサスケじゃねー!!」


怒りに身を震わせながら言うナルト。
それは、サスケのことをよく知っているからこその言葉だった。



「こいつがどんだけ強えーか知らねーが、巻物を渡したってオレたちを見逃すって保証がどこにあんだよ!!オレたちはあいつに何教わったよ!ビビって状況わかってねーのはお前の方だってばよ!!」


サスケに向かってナルトは、はっきり言い放つ。
その言葉に正解だと草隠れの忍は笑みを溢す。


「巻物なんて…殺して、奪えばいいんだからね…」


草隠れの忍が袖を捲ると、その下からなんらかの術式が現れる。
ガリッと親指を噛んで血を出し、その術式に血を塗り付ける。

怒りで見えなくなったナルトは草隠れの忍へと突っ込んでいく。



「口寄せの術!」


草隠れの忍が素早く印を結ぶと、大蛇が現れた。
大蛇は尻尾でナルトを叩き付ける。
思いっきり身体を打ち付けたナルトは吐血した。
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