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□第一話
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「桂闇、只今戻りました」



深夜、執務室に現れた一人の暗部の青年。
暗部にしては珍しい黒の面をつけている。


彼の名は桂闇。
木ノ葉隠れ最強と謳われている暗部総隊長である。



「いつもすまないの、桂闇」

「いえ、構いません。三代目の命ならば…」


そう言って面を外し、柔らかく微笑みを浮かべる。
切れ長の瞳に中性的な面立ち。
女性だけでなく男性までもが見惚れてしまうほどの美貌を持った彼は、暗部の中でもかなりの人気を誇っていた。



と、執務室に近付く三つの気配。
それに気付いた桂闇はクスリと笑みを溢し、三代目はハァッと溜め息をついた。



「おっかえりー、桂闇!」

「おかえりなさい、桂闇!」



バンッと壊れそうなくらいの音を立てて扉を開け、桂闇に飛び付く二つの人影。

同じ暗部服に身を包んだ金髪の女と茶髪の男。
そしてその後ろから大柄な男。
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