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□安らぎ
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酷く身体がだるい。
ここ最近任務が立て込んでたせいだろう。
五代目も人使いが荒いよ、ホント。
漸く休みを取れたし、今日はゆっくり寝よう。
うん、そうしよう。
倒れそうになるのを堪えながら家のドアを開ける。
「あ、おかえりなさい…カカシ先生」
………あれ、ここオレの家だよね?
なんでシカマルがいるのかな。
疲れすぎてとうとう幻まで……
「カカシ先生?どうかしたんスか?」
「え、本物?」
「は?」
「いや、こっちの話」
うわあ、本物だよ。
どうしよう。
しばらく会えてなかったから嬉しい。
でもなんで家に……今日約束してたっけ?
「ねえ、シカマル。今日なんか約束してた?」
「え、覚えてないんスか?」
やばい。
全く覚えてない。
終わった、確実に。
「あー…そういうのに興味なさそうだしな」
「え、何が?」
「いえ、…大丈夫っスよ。約束とかしてないんで」
「ホント?」
よかった…もの凄く焦った。
シカマルとの約束は絶対に破りたくないし。