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□番外編 その一
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いつも一人ぼっちだった僕に友達ができた。
一人は山中いの。
気が強いけど頼れるお姉さんみたいな人。
もう一人は奈良シカマル。
一番最初に出来た友達で、僕を助けてくれた人。
僕たちは何をするにも三人一緒だった。
お互いの家にだって遊びに行ったりもした。
父ちゃんから猪鹿蝶のことを聞いて、僕たちもそうありたいと思ったこともある。
だから、シカマルが時々寂しそうにしているのが気になった。
いのも気になってたみたい。
二人で聞いてみたけど、何でもないと返された。
「どうして隠すのかしら、シカマル」
「僕たちにも言えないのかな…」
何も言ってくれないシカマル。
どこか見えない壁があるようで寂しかった。