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□湯煙温泉仔鹿争奪戦
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※一応二部ですが、サスケが戻ってきてます。アスマてんてーも生きてます
それぞれ中忍になってから忙しくなり、中々会えなくなった七班、八班、十班のメンバー。
七班には新しくサイとヤマトが加わり、先日サスケが里に戻ってきた。
サスケくんも戻ってきたし、みんなで久々に集まるわよ!、と親睦会も兼ねていのとサクラが計画し、元担当上忍を含め、全員で温泉に行くことになった。
もちろん泊まりで。
たまにはいいか、と綱手の計らいにより、宿も貸切りだ。
和気あいあいと宿へと向かっている面々だが、到着した途端殺伐とした空気になった。
「シカマルと同室はオレだってばよ!」
「ふざけんな!シカちゃんと一緒の部屋はオレに決まってんだよ!」
「ウスラトンカチ共が、これはオレのための会だろ。オレに譲れ」
「それなら僕にも言う権利があるよね。まだシカマルくんとはそんなに親しくないし」
「権利なら平等の筈だ。何故なら、親睦会とは皆が親しくなるためのものだからだ」
「みんな勝手なこと言ってるけど、シカマルは渡さないよ。僕が守るんだから」
「…いや、なんでンな話に」
「「「シカマルは黙って(ろ/ってばよ)!!」」」
誰がシカマルと同じ部屋になるか、彼らは揉めている。
三年前から全く変わらないこの光景に呆れる女子。
当の本人であるシカマルの意見などそっちのけである。
「お前ら、くだらんことで喧嘩するな」
「そうそう。シカマルが可哀想でしょ」
見兼ねたアスマとカカシが止めに入る、が
「ということでオレと一緒の部屋になろっか、シカマル」
「何言ってやがる、恋人であるオレと同じに決まってんだろ。な、シカマル?」
バッチリ争いに加わっている。
「ちょ、カカシ先輩!アスマさんまで…」
「ヤマト、あの二人なら止めても無駄よ。疲れるだけだわ」
慌ててヤマトが声をかけたが、紅がそれを制した。
紅はもう既に慣れていた。
今まで幾度となく上忍二人を止めようとしたが聞く耳持たないのでほおっておくのが一番だと理解している。
さすがに長く続く争いにキレたサクラといのが説得(という名の脅迫)をし、くじ引きで決めることになった。
くじの結果、同じ部屋になれたのは…
「やったー!!シカマル同じ部屋だってばよー!」
「ひゃっほう!やっぱオレとシカちゃんは運命だぜ!な、赤丸!」
「ワンッ!」
「フン、当然だな」
ナルト、キバ、サスケの三人だ。
外れを引いた残りのメンバーは恨めしそうに見ていたが、一先ず宿へと入っていった。