Gift

□最強ボディーガード
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朝、妙な違和感を感じてシカマルは目を覚ました。
よくわからないけど何かがおかしい、そんな気がした。


「シカマルー!いい加減に起きてきなさい!!!」


下の階から自分を呼ぶ母親の声が聞こえる。
違和感の原因を一旦頭の隅に置いておき、枕元にある目覚ましを見ると既に起きなければならない時間だった。
キレられるのは非常にめんどくさい。
いつものように起きてると、返事を返そうとした。
が、出た声にシカマルは驚いた。

いつもより声が高い。
嫌な予感がして恐る恐る下を見た。

そこには、男にはある筈のない二つの膨らみが。
試しに掴んでみればちゃんと感触もある。
まさかと思って下着の中に手を突っ込むと、大事なアレがなかった。



「……嘘だろ…」




シカマルの思考回路はそこでぴたりと動きを止めた。







─────



「クソ親父!!!」




階段を一気に駆け降りて向かった先は、こうなる原因を作ったであろう父親の元であった。


「おー、随分綺麗になったじゃねーか」

「あら、結構可愛くなるものね」


現れた息子を見て一方は嬉々と、もう一方は感心する両親にシカマルは一瞬殺意を抱いた(もちろんシカクにだけ)


「ふざけんなよクソ親父、人を実験台にしやがって」

「そう怒るなって。美人が台無しだぞー」

「一回死んで来い!!!」


キレたシカマルは素早く印を結んで、シカクの首を影でぎりぎりと締め上げた。
助けてくれ、とシカクはヨシノに視線を送るが、自業自得だと自分のことはちゃっかりと棚に上げて見捨てるのだった。
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