Gift
□愛しい子供
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明日は久々の休日。
一日二人でゆっくりしようと思って、今日はシカマルを家に泊まらせた。
先程まで将棋を指していたが、オレがあまりに待ったばかりをかけるから、どうやら飽きてしまったらしい。
それでももう夜遅くだが。
今は縁側で、二人並んで月を見ている。
綺麗だな、と言うシカマルに適当に相槌を打ちつつ、横目でシカマルを見る。
普段降ろされることのない髪が夜風に靡き、月明かりに照らされた姿はとても扇情的で。
堪らなく欲しくなってしまう。
まだ子供で、男なのに。
オレはこいつに弱い。
オレに寄り掛かっているその身体を後ろから抱き締め、首筋に一つキスをする。
「アスマ、くすぐってぇ」
あどけない顔を浮かべながら身を捩らせるシカマル。
その仕草一つ一つがオレを煽ることをこいつは知らない。
自分の方を向かせ、額に、瞼に、頬に、顔中にキスを降らせる。
真っ赤になりながらもそれを享受するシカマルを愛しいと思う。
最後に唇にキスをし、舌を差し込む。
小さなそれを絡め取るとシカマルも必死に絡めてくる。
離すと同時にその場にシカマルを押し倒した。
「ア、スマ…っ」
「なんだ?」
「ここじゃ、やだ…」
言われてここが縁側だということを思い出す。
こいつを前にするとどうも周りが見えなくなる。
それほど余裕が無い。
オレはシカマルを抱き上げ、布団へと連れていった。