遊戯王デュエルモンスターズGX〜HERO編〜パート2

□第39話【明日香に認められし男】
2ページ/5ページ





その頃、明日香は教室にいた。

近くには十代もいた。


「ほら、明日香。持ってきたぜ」
十代が何冊か本を持って来る。

十代はそれを明日香がいる机の上に置く。


「ありがとう、十代。ごめんなさい。本当はクローン・エンパイラのことでいっぱいなのに」


「いいんだよ。いつも、いつも、あいつらのこと…クローン・エンパイラのこと、考えても意味ないからな。それに暇だし」


「昔みたいに、寝ればいいのに…って、十代!あなた、最近、睡眠取ってるの?」


「な、なんだよ?いきなり」


「私が朝、起きたら、いつも、あなたは起きてて、デッキを一生懸命見たり、散歩しに行ってたりするから…」


「心配してくれてんの?」


「だ、誰が、あなたの心配なんか…………少しは、その、心配だけど」



「心配しなくても、睡眠は絶対に1時間から2時間は取ってるよ」


「少なくない?」


「別にいいだろ、俺がどれくらい寝ようが…」


「心配してあげてるのに……もう!」


「なに、怒ってんだよ?」


「別に怒ってない!」


「怒ってる!」


「怒ってない!」


「怒ってる!」
2人の会話はエスカレートしていく。




すると、そこに


「まるで、鴛鴦夫婦ですね」
ジュンコと、ももえが教室に入ってきた。



「ジュンコ!?」


「それに、ももえ!?」
明日香と十代が驚く。



「周りから見れば、本当に夫婦みたいでしたわ」
ももえが言う。



「な、何しにきたのよ?」
明日香が聞く。




「あ!そうでした。十代!」
ジュンコが言う。


「お、俺?」



「単刀直入にいうわ。私たちとデュエルしなさい」
ジュンコが指を差して言う。



「ちょ!いきなり、どうしたのよ!?」
明日香が聞く。


「これは、明日香さんに関係するデュエルですわ」


「は?どういうことだよ?それ」


「そのままの通りよ。あなたが、明日香さんにふさわしいか、私たちがみてあげる」
ジュンコが言う。



「ちょっと!?それ、どう意味よ?」
明日香が頬を赤くして言う。


「明日香さんは仕事を続けてください」
ももえがデュエルディスクを起動した。




「ここでやるのか?」
十代が確認する。


「そうよ。明日香さんの前でね」
ジュンコもデュエルディスクを起動させた。



「一体、どうなってんだ?明日香?」


「知らないわよ!………///」


「とりあえず、デュエルは受けるぜ」


「勝手にどうぞ!」
明日香は本を閉じて言う。



「じゃあ、やるか」
十代がデュエルディスクを起動させた。


「「「デュエル!」」」
3人のかけ声でデュエルがスタートした。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ