遊戯王5DX PART5

□第98話【暗黒界の世界】
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数分後、みんなは煙が出ていた場所に着いた。

「これは…」
遊星が周りを見る。

周りは家が壊され、炎が出ていた場所もあった。


「何かあったのか…」
「わからない」
エドと藤原が言う。



すると、前から一人の女が子供を抱え、息切れをして走って来た。


「おい!」
十代はその女を止める。

「はあ、はあ」
女は十代の前に止まり、膝を地面につく。

「あなた方は?」
女が聞く。


「そんなことは今はいい。ここで何があった?」
十代が聞く。


すると、女が、


「暗黒界のモンスター軍隊がこの村に攻めてきたんです」
女は息切れをしながら言う。


「暗黒界!」
十代が言う。

「また厄介なモンスターが!」
亮が言う。


「暗黒界のモンスターたちは、この村だけでなく、この辺の全て襲いデュエルで殺します」
「デュエルで!」
「やはり、デュエルなのか」
オブライエンとジムが言う。


「だけど、どうして暗黒界のモンスターは村を?」
翔が聞く。


「確証はありませんが、ある人を探しているって…」
女が言う。

「ある人って?」
遊戯が聞く。

「名前は確か…遊城十代と言う男です」

「「「「!!」」」」
女が言った言葉にみんなが驚く。


その瞬間、また爆発音がした。

「また!」
女が言う。

「行ってくれ!ここは俺がなんとかする!」
「すいません。お願いします!気をつけてください」
女は立ち上がり、前に走り出す。

「……………」
十代は黙っていた。

そして、みんなは十代を見る。


「どういうこと?」
「なぜ、暗黒界のモンスターは十代さんを?」
遊戯と遊星が言う。

「十代くんにでも恨みがあったとか?」
鮫島が言う。


「わからない…どうして奴は俺を…」
十代が呟く。

「十代…」
明日香が呟く。





「おぉ、ここにもまだ人間がいたか」

「「「「「!!」」」」」
みんなが驚く。

前には暗黒界モンスターたちらしきものたちがいた。

「ベージ様」
1体の暗黒界のモンスターが言う。

「あぁ、おいしそうな人間だ」
ベージがデュエルディスクを起動させた。



「モンスターがデュエルディスクつけてるぜ」
城之内が驚く。

「ありえねぇ」
本田が言う。




「くっ…やる気か」
遊星が言う。


すると、十代が前に出る。

「十代くん?」
遊戯が言う。

「ここは俺が行く!」
十代が言う。

すると、十代は前に出る。


「俺の名は尖兵のベージ。お前は?」
ベージが聞く。

「俺の名は…遊城十代だ」
十代が名のる。

「遊城…十代……十代だと!」
ベージが驚く。

「ベージ様!」
「こいつは大当たりだ!」
ベージが笑う。




「なんで、十代の名前が、こうも広がっているんだ?」
万丈目が言う。





「まさか来るとは…遊城十代。…いや、覇王様」
ベージは十代に向かって覇王と呼んだ。

「!」




「覇王だって!」
翔が言う。


「覇王って?」
遊戯が聞く。

すると、ジムとオブライエンが説明する。

「十代の心の闇…覇王」

「デュエルでは圧倒的な力を持つ…十代であって十代じゃない男」



「そんなに強いんですか?十代さんの心の闇、覇王は」
遊星が聞く。

「強いってもんじゃない。誰も覇王には勝ったことがない。俺も覇王から十代を助け出したときは同点だった」
オブライエンが言う。


「また、兄貴が覇王になったら、この異次元は闇に染まる…」
翔の足が震えている。

「丸藤先輩」
剣山が言う。


「そんなに怖いのかい?」
吹雪が聞く。


「みんなは見たことがないから言えるが、俺と翔、エドやオブライエン、ジムは、この目で見ている…」
「あれになった十代は、もう十代じゃない」
亮とエドが言う。
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