遊戯王5DXAL 4th

□第118話:『ありがとう、ネオコーポレーションシティ』
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羅夢:「ナチュルモンスターの効果を活かして反撃する戦術。実に味のある戦術だったよ。でも、それだけじゃ、俺を驚かせることはできないよ」


天兵:「分かっています。これだけじゃあ、あなたをぎゃふんと言わせられないことぐらいは。ですが、少しだけ、流れは僕に傾いています。さあ、あなたのターンです」


羅夢:『スイッチ、入ってきたね』
天兵の様子を見て、心の中で面白そうに、そう呟く。






5ターン
羅夢
LP3400
天兵
LP1100


羅夢:「俺のターン!」
ドローフェイズ。羅夢はデッキからドローする。


羅夢:「俺は”ナチュル・コスモスビート”を召喚する!」
羅夢の場に、苗のような2頭身の小さな体を持つモンスターが現れる。

頭には綺麗なお花が咲いている。


ナチュル・コスモスビート
LV2 攻撃力1000


羅夢:「更に、ナチュル・マロンの効果発動!1ターンに1度、自分の墓地に存在するナチュルモンスター2体をデッキに戻し、デッキから1枚ドローする。俺は墓地のナチュル・スタッグ、ナチュル・ガーディアンをデッキに戻し、デッキから1枚ドロー」
2枚のカードをデッキに戻し、デュエルディスクのデッキ装填場所に搭載されている自動シャッフル機能を使って、デッキをシャッフルしその後デッキから1枚ドローした。

羅夢:「さあ、少しは本気を出させてもらおうよ!」

天兵:「!」

羅夢:「俺はレベル3のナチュル・マロンに、レベル2のナチュル・コスモスビートをチューニング!」
ナチュル・コスモスビートが二つのリングになり、ナチュル・マロンを包み込んだ。


羅夢:「自然の王よ!今ここに君臨せよ!シンクロ召喚!現れろ!”ナチュル・ビースト”!」
羅夢の場に緑の毛に所々が根っこのようなものが絡まれた虎のようなシンクロモンスターが現れる。


ナチュル・ビースト
LV5 攻撃力2200


天兵:「ナチュル…、ビースト…」

羅夢:「まだだ、トラップ発動!”自然の中の共鳴”。自分の墓地に存在するナチュルと名の付いたチューナーモンスター1体と、チューナー以外のモンスター1体を選択し、選択したモンスターを除外し、除外したモンスターを素材にシンクロ召喚を行う!」

天兵:「2連続シンクロ召喚!」


羅夢:「選択するのはレベル3のナチュル・マロンと、レベル3のナチュル・スティンクバグ!この2体でシンクロ召喚を行う!」
ナチュル・スティンクバグが3つのリングとなって、ナチュル・マロンと一つになる。


羅夢:「大自然の空を駆ける龍よ!ここに降誕せよ!シンクロ召喚!現れろ!”ナチュル・パルキオン”!」
岩のような固そうな体をした龍が現れる。


ナチュル・パルキオン
LV6 攻撃力2500



天兵:『シンクロモンスターが2体。このターンでケリをつもりだな』
天兵が、羅夢が自分にトドメを刺して来ることを予想していた。

天兵:『マンガン電池メン-9V型の攻撃力は2500。同じ攻撃力を持つナチュル・パルキオンで相打ちし、ナチュル・ビーストでトドメをさしてくるか…』
羅夢の戦法を考える天兵。

天兵の姿を見る羅夢。つい、フッと笑ってしまう。

羅夢:「ナチュル・パルキオンで相打ち狙いで攻撃しナチュル・ビーストでトドメを刺す」
天兵が考えていることを口にする羅夢。

それを聞いた天兵は驚いた。


羅夢:「今、俺は、君の考えが手に取るようにわかる。でも、キミが考えている通りに僕が動くと思っているのかい!」

天兵:「!」


羅夢:「手札から速攻魔法”ナチュルの共同戦線”を発動!」
速攻魔法を発動した羅夢。


羅夢:「自分フィールド上に、ナチュルと名の付いたモンスターが2体以上存在するとき、自分フィールド上に存在するナチュルモンスターの攻撃力は、エンドフェイズまで1000ポイントアップする!」
2体のシンクロモンスターの攻撃力がアップする。


ナチュル・ビースト
攻撃力2200 → 3300

ナチュル・パルキオン
攻撃力2500 → 3500


羅夢:「ただし、この効果で攻撃力がアップしたモンスターが攻撃するとき、俺はデッキの上からカードを2枚墓地へ送らなければ攻撃できない」
羅夢はデッキの上から2枚のカードを引いた。


羅夢:「バトルフェイズだ!」
引いた2枚のカードを墓地へ送る羅夢。


羅夢:「ナチュル・パルキオンでマンガン電池メン-9V型に攻撃!」
ナチュル・パルキオンがマンガン電池メン-9V型をあっさり破壊した。

天兵:「くっ」


天兵
LP1100 → 100


羅夢:「さあ、これで最後だ!ナチュル・ビーストでダイレクトアタック!」
再びデッキの上からカードを2枚墓地へ送って、ナチュル・ビーストが天兵に攻撃を仕掛けた。

この攻撃が当たれば、天兵は敗北する。


しかし―。


天兵:「リバースカード発動!”バッテリー・オーバーフロー”!墓地に存在する電池メンと名の付いたモンスター1体を守備表示で特殊召喚する!」
これで、ダイレクトアタックは免れる…はずだった。

羅夢:「ナチュル・パルキオンの効果発動!自分の墓地に存在するカード2枚を除外し、トラップの発動を無効にし破壊する!検問とナチュルの自然合唱の2枚のカードを除外し、バッテリー・オーバーフローを破壊!」
ナチュル・パルキオンの効果により、天兵が発動したカードが破壊されてしまった。


天兵:「まだだ!墓地からバッテリー・オーバーフローの効果発動!このカードを除外し、相手モンスター1体の攻撃を無効にし、デッキから電池メンと名の付いたカードを特殊召喚する!」
ナチュル・ビーストの攻撃が止まった。


羅夢:「2段構えしていたか…」
面白うそうな表情をしながら小さい声で羅夢は言った。

そして、天兵の場には、単三型の電池の姿をした”電池メン−単三型”が現れる。


電池メン−単三型
LV3 守備力0


羅夢:『ナチュル・パルキオンの効果を理解した上での咄嗟の対応。追い込まれているのにも関わらず、以外と落ち着いた方だね』
羅夢は天兵の落ち着いた感じを評価した。


羅夢:「俺はこれでターンエンド」
羅夢のターンが終了した。
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