遊戯王5DXAL 3rd
□第78話:『戦慄!!血のデスリング』
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孫:「はああ!」
槍タイプのデュエルギアから黒い斬撃をツバキに向かって飛ばす。
ツバキ:「!」
今まで見てきた敵とは違う。遥かに、パワーのある黒い斬撃だった。
ツバキは、フロンティアで鍛え抜かれた反射神経で、瞬時に斬撃を避けた。
孫:「よく避けたな」
ツバキ:「次はこっちの番だ!」
シュヴァルツ・ロッドに魔力が溜められる。
ツバキ:「マジカルスペル・バーン!!」
孫に向かって黒い波動を飛ばす。
孫:「ぐっ!」
孫は槍タイプのデュエルギアで、その魔力を受け止める。
孫:「ぐう!」
孫はツバキの攻撃に耐えた。
ツバキ:「流石に、これじゃあダメか」
何となくわかってはいたが、やはり、今の攻撃で倒すのは無理があった。
孫:「レジェンドデュエリストの息子が、こんな力で終わるはずがないよな!もっとかかってこい!」
ツバキを挑発させるような口調で話す孫。
ツバキ:「挑発させてるつもり?」
孫:「さあな。来ないなら、俺から仕掛けるまでだ!」
孫が付けている血のデスリングが赤く光る。
ツバキは心の中で「来るか」と呟いた。
孫:「血のデスリングの力を秘めた攻撃だ!受けてみろ!」
孫がツバキに接近する。
孫:「サングイス・ダーク!!」
血のデスリングから出ているオーラが槍タイプのデュエルギアに乗り移り、そのまま振り下ろす。
ツバキはシュヴァルツ・ロッドを使って、孫の槍タイプのデュエルギアを受け止める。
孫:「無駄だ」
孫はそう呟いた。
お互いのデュエルギアが接触した瞬間!
ツバキ:「うわああ!」
ツバキが吹き飛ばされた。パワー負けしたのだ。
ツバキ:「ぐわっ!」
ツバキは背後にあった棚にぶつかり座り込んでしまう。
ツバキ:「これが…血のデスリングの力なのか…?」
痛みに耐えながら、そう呟くツバキ。
だが、孫が「違う!」と否定する。
孫:「血のデスリングの力ではない。血のデスリングを操る俺の力だ」
血のデスリングを見せびらかしてしゃべる孫。
その間に、ツバキは立ち上がる。
ツバキ:「僕だって負けてられない。そんなまやかしの力に負ける僕じゃない!」
シュヴァルツ・ロッドが輝き出す。
そして、シュヴァルツ・ロッドの形状が変化する。
ツバキ:「セカンドステージ!」
シュヴァルツ・ロッドがセカンドステージに入り、更なるパワーが秘めたデュエルギアとなった。
孫:「セカンドステージか。ここで本気を出して来るか」
ツバキ:「いくよ!シュヴァルツ・マジシャン!」
ツバキの背後にシュヴァルツ・マジシャンの幻影が現れる。
そして、幻影がセカンドステージしたシュヴァルツ・ロッドに吸い込まれる。
次の瞬間、シュヴァルツ・ロッドが紫色のオーラに纏われる。
ツバキ:「行くぞ!孫!これが僕の真の力!」
シュヴァルツ・ロッドを振り回し、魔力を溜めるツバキ。
ツバキの身体にも魔力が溜められる。
孫:『デュエルギアだけじゃなく、奴自身にも魔力が溜められている…。本気のようだな』
ツバキの姿を見て、そう思った孫。
紫色のオーラは徐々に黒いオーラへと変化する。