遊戯王5DXAL 3rd

□第78話:『戦慄!!血のデスリング』
2ページ/5ページ







孫:「はああ!」
槍タイプのデュエルギアから黒い斬撃をツバキに向かって飛ばす。


ツバキ:「!」
今まで見てきた敵とは違う。遥かに、パワーのある黒い斬撃だった。


ツバキは、フロンティアで鍛え抜かれた反射神経で、瞬時に斬撃を避けた。


孫:「よく避けたな」


ツバキ:「次はこっちの番だ!」
シュヴァルツ・ロッドに魔力が溜められる。


ツバキ:「マジカルスペル・バーン!!」
孫に向かって黒い波動を飛ばす。




孫:「ぐっ!」
孫は槍タイプのデュエルギアで、その魔力を受け止める。


孫:「ぐう!」
孫はツバキの攻撃に耐えた。


ツバキ:「流石に、これじゃあダメか」
何となくわかってはいたが、やはり、今の攻撃で倒すのは無理があった。


孫:「レジェンドデュエリストの息子が、こんな力で終わるはずがないよな!もっとかかってこい!」
ツバキを挑発させるような口調で話す孫。




ツバキ:「挑発させてるつもり?」

孫:「さあな。来ないなら、俺から仕掛けるまでだ!」
孫が付けている血のデスリングが赤く光る。


ツバキは心の中で「来るか」と呟いた。


孫:「血のデスリングの力を秘めた攻撃だ!受けてみろ!」
孫がツバキに接近する。



孫:「サングイス・ダーク!!」
血のデスリングから出ているオーラが槍タイプのデュエルギアに乗り移り、そのまま振り下ろす。

ツバキはシュヴァルツ・ロッドを使って、孫の槍タイプのデュエルギアを受け止める。



孫:「無駄だ」
孫はそう呟いた。




お互いのデュエルギアが接触した瞬間!


ツバキ:「うわああ!」

ツバキが吹き飛ばされた。パワー負けしたのだ。



ツバキ:「ぐわっ!」
ツバキは背後にあった棚にぶつかり座り込んでしまう。

ツバキ:「これが…血のデスリングの力なのか…?」
痛みに耐えながら、そう呟くツバキ。

だが、孫が「違う!」と否定する。

孫:「血のデスリングの力ではない。血のデスリングを操る俺の力だ」
血のデスリングを見せびらかしてしゃべる孫。

その間に、ツバキは立ち上がる。


ツバキ:「僕だって負けてられない。そんなまやかしの力に負ける僕じゃない!」
シュヴァルツ・ロッドが輝き出す。


そして、シュヴァルツ・ロッドの形状が変化する。

ツバキ:「セカンドステージ!」
シュヴァルツ・ロッドがセカンドステージに入り、更なるパワーが秘めたデュエルギアとなった。


孫:「セカンドステージか。ここで本気を出して来るか」

ツバキ:「いくよ!シュヴァルツ・マジシャン!」
ツバキの背後にシュヴァルツ・マジシャンの幻影が現れる。



そして、幻影がセカンドステージしたシュヴァルツ・ロッドに吸い込まれる。

次の瞬間、シュヴァルツ・ロッドが紫色のオーラに纏われる。



ツバキ:「行くぞ!孫!これが僕の真の力!」
シュヴァルツ・ロッドを振り回し、魔力を溜めるツバキ。

ツバキの身体にも魔力が溜められる。



孫:『デュエルギアだけじゃなく、奴自身にも魔力が溜められている…。本気のようだな』
ツバキの姿を見て、そう思った孫。



紫色のオーラは徐々に黒いオーラへと変化する。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ