遊戯王5DXAL 3rd

□第73話:『失敗は成功のもと!折れない我の心!』
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藤原:「振り出しだね」

ヨハン:「あぁ」
何も情報を聞き出せずに終わってしまった。








その頃、制御室で監視カメラの記録を見る一星は、パソコンのキーを叩いて情報を調べていた。



扉の近くには、ドラガンが待機しており、敵が入って来てもすぐに倒せるように準備していた。




アキと愛は、今現在の映像を確認しているが、ボスの姿は何処にも映っていなかった。


ましてや、レイドに連れ去られた仲間たちもどこにも映っていなかった。


アキ:「連れ去られた人たちはどこにいるの?」

愛:「全然、見つからないなんて、ここで全部管理しているんじゃないの?」
愛が映像を見ながらぶつぶつ文句を言う。


一星:「いたぞ」
一星がそういい、アキと愛が一星の元に行く。



一星:「40番カメラ今から30分前の映像だ」


ドラガン:「俺たちが、ここへ攻めてきたときだな」
扉の近くで腕を組んで立つドラガンが言う。

一星が40番カメラの録画を巻き戻し、いいタイミングで再生ボタンを押す。

一星:「ここだ」
一星が停止ボタンを押す。

映像には二人の男が映っていた。

そして、一人の男の方の掌を拡大する。

そこには自分たちが回収しようとしている”血のデスリング”だった。


アキ:「写真で見たものと同じ」

愛:「これが血のデスリング。そして、この2人が、セルビアのボスとフレシャス財団のボス…!」

一星:「おそらく、中国人の方がフレシャス財団のボスだろう。そのあとも、この2人が映っている映像が出ている」
一星が他のカメラに映る2人の姿を見せる。

しかし、途中砂嵐になる。

アキ:「どうしたの?」

一星:「これは俺の予想だが、おそらくフロンティアが基地に潜入を開始したときに、この基地のプログラムがいくつかいかれたのかもしれない。俺も、さっき、今写っているカメラを見ていたが、突如砂嵐になったからな」
その砂嵐になった映像を見せる。


アキ:「2人が最後に映ったのは?」

一星:「5階のFブロックにある部屋に入ったところだ」

愛:「なら、まずはそこに行ってみましょう」
愛がミッションウォッチの通信機をONにする。


愛:『各位に伝達。敵ボスと思われる2人を、30分前の監視カメラの映像で確認』
一星が調べたことを、仲間たちに伝える愛。






その情報を聞く獏良たち。



愛:『場所は5階のFブロック』



ヨハン:「聞いたか?」

藤原:「うん、手掛かりを見つけたみたいだね」

獏良:「そこに急ごう」
獏良を初め、杏子、ヨハン、藤原が行動を開始する。








その頃、隠密剣士部隊隊長の徳山も愛からの通信を聞いていた。



徳山:「それ信用できるのか?」
目の前にいる敵を斬って、ミッションウォッチから聞こえる愛の言っていることに茶々を入れる徳山。



すると、別の人物から通信が入った。

それに応答する徳山。

徳山:「はい、徳山です」






ヤバ:「不動愛の話し聞いていたな」
通信の相手は司令のヤバだった。


徳山:『ええ』

ヤバ:「なら急いで、そこへ行け。敵のボスの首を取ってくるのだ」
ヤバがそういう。




徳山:「この情報を信用していいんですか?」

ヤバ:「今は、考えている暇もない。急いでデスリングの回収を急ぐのだ」
ヤバが強く徳山に言う。



徳山:「了解」
徳山は通信を切り、5回に向けて走る。






なにやら焦っているように見えるヤバ。

他のみんなも気づいていた。


カーリー:「あの人、何か焦ってない?」
隣にいる深影に小さい声で言うカーリー。

深影:「一度、任務を失敗しているからじゃない。あの人、失敗にはうるさいみたいだし」
深影が小さい声でカーリーに言葉を返す。



ヤバ:「貴様ら!任務中だ!私語は慎め!」
ヤバがカーリーと深影に注意する。


ヤバ:「俺の命令が聞けない奴は、すぐに外に放り投げるからな!」
ヤバが激怒していた。


それを見る任務から外された剣代。


どうして、そんなに失敗を恐れているのかが、剣代には理解できなかった。
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