遊戯王5DXAL 2nd

□第40話:『奇跡のNo.2!小鳥の真の力』
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城之内:「な、何済んだよ!舞!」
頭を叩かれたことに激怒する城之内。


舞:「あなたが何も考えずに叫ぶのが悪いんでしょ!」

城之内:「敵が来たら倒せばいいんだろ!」

舞:「私たちの目的は人命救助が最優先!敵を呼び寄せて戦うことじゃないでしょ!」
2人の言い争いが始まった。


静香が、「あのー」と静かに声をかけようとするが、2人は聞く耳を持たず、言い争う。


舞:「小鳥が言っていたこと、もう忘れたの?相変わらず、バカね!」

城之内:「へっ!おめえには言われたくないぜ!ババア!」

舞:「バ、ババアですって…私を怒らせるとどうなるか思い知らせる必要があるみたいね!」

城之内:「かかってこいよ!相手に----」

静香:「いい加減にしなさーい!」
2人の間に静香が割り込んでくる。

驚く城之内と舞。


静香:「兄さんも舞さんも、もう子供じゃないんだから、変なことでケンカしないで!行くよ!」
静香が歩き出す。


静香の後ろ姿を見る城之内と舞。


舞:「静香ちゃん、益々、棘がある女になってきたわね」

城之内:「うんうん、流石俺の妹。昔とは違った味がするぜ」

舞:「味って、なんか気色悪いわよ」

城之内:「な、なんだと!」

舞:「ほら、行くわよ」
舞が静香を追いかける。

城之内:「おい、待てよ!」
城之内も追いかける。









その頃、小鳥は----





小鳥:「この辺までこれば大丈夫ね」
小鳥がその場に止まる。



そして、追いかけてきたラビリットも、走るのをやめ、その場に止まる。



ラビリット:「死ね」
ラビリットがクロスボウを構える。

すると、背後に透過した”ヴァンパイア・ロード”が現れた。

そのヴァンパイア・ロードは黒い粒子となってラビリットが持つクロスボウに吸い寄せられるように一つになる。


ラビリット:「ヴァンパイガンボーウ。その矢で射貫け!」
黒い粒子の矢が、クロスボウいや、ヴァンパイガンボーウに装填された。

ラビリット:「ナイトメア・ヘル・ロード!」
矢が放たれ、小鳥に襲いかかる。

さっきまでの矢とは違い、矢のスピードが速く、黒い粒子が周りに散乱する。


小鳥:「きゃ!」
恐怖のあまりしゃがんでしまう小鳥。

スピードを落とすことなく矢は、小鳥に向かう。



ピカーン!シュー!


だが、再び、バリアが小鳥の周りに張られ、黒い粒子の散乱させる矢を受け止めた。


小鳥:「えっ?」

ラビリット:「ち、またか」

小鳥:「また、このバリアが私を守ってくれた?そうだ!今なら!」
小鳥が弓を構える。


小鳥:「フェアリー・アーチャリー、私に力を!」
それが小鳥の弓タイプのデュエルギアの名前。フェアリー・チア・ガールのデュエルギア、”フェアリー・アーチャリー”だ。

左手に弓を、右手に光の矢を持つ。


小鳥:「一撃必中!フェアリー・ダンス・アロー!」
光の矢が放たれ、同時に、小鳥の周りを覆っていたバリアが消える。


ラビリット:『早いな』
小鳥の放った矢を見て、そう思ったラビリット。


ラビリット:「だが」
ラビリットがヴァンパイガンボーウを持つ右手を上に挙げる。

そして、そのまま、そのヴァンパイガンボーウが持つ右手を振り下ろし、小鳥の矢を弾き飛ばす。



小鳥:「!!」

ラビリット:「詰めが甘い。そして、何より、パワーが感じられない」
鋭い眼力で小鳥を見るラビリット。


その目を見て小鳥が怯える。

片足を一歩後ろに下げてしまう。


小鳥:『逃げちゃダメ、逃げちゃダメ。私が逃げたら、鉄男君と徳之助君が危ないし、いや、その前に、背中を見せた時点で私は確実に死ぬわ』
後ろに下げた片足を再び前に出す。



ラビリット:「次は取って置きだ。さっき出したバリアじゃ止めることはできない」
ラビリットがクロスボウを持つ右手を上に挙げる。


ラビリット:「セカンドステージ」
その言葉と同時にヴァンパイガンボーウが黒い粒子に包まれる。


小鳥:「セ、セカンドステージって…」
小鳥は目を丸くする。

セカンドステージ。”デュエルギア”がデュエリスト自身の力に反応して進化した姿。

パワーや特性がグーッと上がるものだ。



黒い粒子に包まれたヴァンパイガンボーウが形状を変え、姿を現し、ラビリットはセカンドステージしているヴァンパイガンボーウを前に出す。
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