短編小説

□バレンタインデー ネタ
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すると、そこに



「銀さーん」


「銀ちゃーん、いるアルか?」
玄関から新八と神楽が入ってきた。



2人は銀時、そして、月詠を見て驚く。


「ま、待てよ、お前ら、こいつはただ酔ってるだけでだ…」
銀時が弁解する。


しかし、



「す、すいませんでしたー!」


「銀ちゃん、頑張るアル」
2人は玄関の扉を閉め、その場から消える。


「おぉぉぉい!」
銀時が手を伸ばそうとするが、月詠に腕を掴まれる。



「どうじゃ?わっちからチョコレートは…ヒック、…どんな味がする?」


「チョコレートと…タバコ臭い味が」
銀時が言うと月詠は銀時を殴った。


「ぶはっ!」


「タバコ臭いじゃと、わっちがあげたチョコレートがか……」


「いえ…そんなことは」


「もっと食えやー!」
月詠はチョコレートを1個ずつ自分の唇に挟み、銀時とキスするように渡す。


何度も何度も



銀時は正直つらかった。



そして、月詠が持ってきたチョコレートの箱の中身はすっかりなくなった。



「どうじゃ?どんな味がした?」


「チョコレートの味と……い、いちご味」


「そうじゃ、チョコレートの中身はいちごのシロップが入っていたんじゃ!流石じゃのー、銀時」
月詠が銀時の肩を叩く。




「は、ハハハ…もうチョコレートはないだろ?だから、もう今日は…」
銀時が下を向いて言う。


そして、月詠の方を向く。


「い!?」
銀時は驚いた。


月詠の服がすごくはだけていたからだ。


「太夫!なにやってるの!?」


「銀時……今度はわっちを食べてくれなんし」
月詠が着物の帯を取る。


「銀時……」


銀時は今にも悪夢が来そうだった。


「みんなもバレンタインデーのときはチョコレートだけをもらえよー!」
銀時は叫ぶ。







end
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