遊戯王デュエルモンスターズGX〜HERO編〜パート3

□第79話【自分の影】
2ページ/5ページ



「美優の方はうまく行っていたのだろ…しかし、事件は、健三が作っていた俺にあった。あいつは、人格や性格を作るため、俺をマインドコントロールした。もちろん、どんな性格にするつもりだったかは、俺も知らない。だが、健三はマインドコントロールする調整を誤り、俺の性格、人格を強度に歪めてしまった」


「…………」


「そして、俺は歪んでしまったクローンとして暴走。2人を殺めた。そして、美優が設計していた全てのHEROデッキを取ろうとした。だが、E・HEROとM・HEROは見つけることができず、幻のE・HEROは、機械の誤作動により、人工の石に封印され、各場所へ散った。更に、ネオスのカードたちは、作るのが間に合わなかったため、当時の新技術を使って、お前の脳にインプットした。いつか、十代がネオスたちのカードを作るようにと……」


「…じゃあ、お前の部下共は全員クローンだったってことか?」



「それは違う。あいつらは、人間でもクローンでもない。一つ一つのデッキの闇の心が生み出した、空想人間のようなものだ」

「!」





「じゃあ、デュエルで負け、いきなり消える理由は、負けて使命を果たしたから…」
レイが言う。





「……だから、俺は健三ども復讐しようとした。こんな俺を作った健三に。だが、健三は死んでいた。だから、俺は健三と同じ存在、人間に復讐を誓った。26のHEROデッキが集まったときの力を使いな」


「そんなことで、人間を殺すってのか」


「ああ、面白いだろ?」


「面白いなんてあるもんか!関係のない人間を殺して、何が楽しんだよ?」


「楽しい?…バカいえ、俺だって、そんなことは楽しいとは思ってないさ。だが、全ての人間は、俺の敵だ」
ゼロがデュエルディスクを構える。







「そんなことだけのために…」


「許せないザウルス!」
明日香と剣山が言う。





「デュエルを続行するぞ」
ゼロが言う。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ